バンクーバーのコロナウィルスについて（2/6時点）

BC州の保険担当官ボニー・ヘンリー博士が本日午後記者会見。

バンクーバーにおいて新たに2名のコロナウィルス感染者が発生したと発表、これによりBC州内での感染者は4名に増加。これはBC州3回目の発表に当たり、感染者は2回目の発表で感染が報告された患者と接触した可能性があり、そこから感染したのではないかとも発表（2回目の発表感染者は湖北省（武漢市がある）に訪問していた）。現在感染者は隔離されている。

ただヘンリー博士は新規の感染者は新型コロナウィルスと互換性のあるウィルスではないかと疑っており、調査を進めていると説明、正式な発表はウィニペグにある国立微生物研究所からの報告待ちである。

また横浜湾に入港したダイヤモンドプリンセス号内にもコロナウィルスに感染したカナダ人がいる模様。日本の発表では41人の患者が報告されており内5人がカナダ人である。

カナダの外務・国際貿易省（Global Affairs Canada）のシャンパーニュ外務大臣は、用意したチャーター機が武漢を出発と発表。現地にいたカナダ人176名を乗せカナダに向かっており、バンクーバー、そののち金曜日早朝にオンタリオ州にあるトレントへ向かうとも発表。

パトリシア・Ａ・ハイデュ保健大臣は、本来194名を乗せる予定だったが、この18名あるいはその一部は病気の兆候があるため搭乗できなかった可能性があるとCBCで語った。併せて「しかし、彼らは土壇場で考えを変えたのかもしれません」とも語り、「武漢を離れることは彼らにとって大きな決断であり、残った人々の家族が病院にいる可能性も考えられ、勉強や仕事をしている可能性もあります。これらについては日が進めばより明らかなものとなるでしょう」とCBCのインタビューで話した。

（パトリシア・Ａ・ハイデュ保健大臣発言原文）

"But it could also be that they changed their mind at the last minute,"

"It's a big decision for people. There might be situations where there is a family member left behind that's in hospital. There might be situations where someone is studying or working. I think we'll have better clarity as the days evolve."

シャンパーニュ外務大臣は「政府は最大限の努力をしており、この難しい問題に直面しながらも、困難にあるカナダ人を助けようとする人々を賞賛します」と発言。

（シャンパーニュ外務大臣発言原文）"That was truly a whole of government effort and while we are not there yet, I would like to recognize the hard work of the incredible public servants who made this complex operation happen to help Canadians in need,"

この他にまだ武漢に留まっている現地人を帰国させるためのチャーター便が月曜日に武漢を出発する予定があるとシャンパーニュ外務大臣は語った。飛行機に搭乗する前には乗客は中国、カナダ両方の当局からの複数の検査を受ける必要があり、病気の症状を示す乗客は飛行機に乗ることは出来なくなっている。

（引用記事）

（BC州コロナウィルス）https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/coronavirus-bc-1.5455063

（ダイヤモンドプリンセス号）https://www.cbc.ca/news/canada/toronto/diamond-princess-coronavirus-cruise-ship-1.5453975

（武漢からのチャーター便）https://www.cbc.ca/news/politics/airlift-wuhan-canada-repatriation-1.5453969