バンクーバー珍道中

バンクーバーでの備忘録

トロント・オタワ旅行記(後編)

 最終日となった日はホテルで10時まで眠り、ゆっくりと始動。ダウンタウンに移動後は目当ての観光場所を巡りはしたが、コロナで悉く臨時閉館、あるいは営業日ではなかった。とりあえず市内をうろつきはしたが結局14時にはユニオン駅から空港への直通電車に乗り換え、後は飛行機が来るのをゲート前でただただ待っていた。

 しかし、ここで面白かったことがある。空港内で夕食を探していた時レストランの店内で飲食できるのを見かけた。不思議に思いつつもそのレストランで食事をしようと思い、店員に声を掛ける。テイクアウトかどうかと聞かれたので店内で食べたいと告げると「じゃあ席に座っていてくれ、誰かがオーダーを取りに行くから」と言われた。店内飲食禁止のオンタリオ州でそんな事していいのかと思い、オーダーを取りに来た店員に店内飲食できるのかどうか聞いてみると、「空港はオンタリオ州じゃなくて政府の建物になるから、州の命令に従う必要はないんだよ」との返答。まあ何とも凄いやり方だが、おかげで店内で夕食にありつけたので、大変ありがたい。

 飛行機の時間になるまではゲート前のベンチにだらしなく寝そべりながら仮眠。途中起きてトイレに行こうとすると、スターバックスがありそこでトロント限定のタンブラーがあったので逃さず購入。スタバで働いている人間なので州や都市ごとの限定タンブラーがある事は知っていたが、わざわざバンクーバーのタンブラーを買うのは違うし、「カナダ」の真っ赤なタンブラーは綺麗だがもっと具体的なものが欲しいなと常々思っていた。そこにトロントというのは大変分かりやすいものなので、逃さず購入した。

 搭乗時間になり、ぞろぞろ飛行機へ。6時間のフライト中は寝るかダウンロードをたっぷりしていた動画を見ていた。丁度動画がなくなる頃にバンクーバーに着いたが、いささか尻が痛い。バンクーバーに着いてまず感じたのはとにかく暖かい(3℃)。気温がプラスであることにこれほど感謝したのは人生でも初めてではないかと思う、それくらいトロント・オタワは寒かった。

 

 以上がトロント・オタワの旅行記の顛末になる。かなりきつい時期に行き、きつい経験もしたが終わってしまえばなかなか楽しかった。やはり私は旅行大好き人間なので、またしばらくしたら自分に旅行をプレゼントしてあげたい。