バンクーバー珍道中

バンクーバーでの備忘録

オリックス優勝

2021年10月27日は私の記録に残る年になるだろう。

この日25年ぶりに私の応援しているオリックスバファローズが優勝した。

 

私がオリックスを応援し始めた2008年、清原の現役最終年度で監督交代のごたごたがありながらも、先発陣4人(金子、近藤、小松、山本省)が10勝を挙げ、先発カルテット全員が日本人且つ小松は新人王を受賞し、打線はラロッカ、ローズ、カブレラの重量打線に坂口、後藤らを合わせた着実なバッティングで点を稼いでいた。

この年は2位と出来過ぎな年だったが、後から振り返るとこの年が今年を除けば一番楽しかったのかもしれない。

 

2009年は昨年の勢いを活かそうとするも5月には外国人が打順からいなくなり、投手陣も調子を落としてしまい負けに負け惜しくも最下位だった、ただ前年が出来過ぎていたのを知っていたし、当時まだ子供だった自分は順位をあまり気にせず純粋にオリックスを応援していた。

 

2010年、どんでんが就任しラピッドボール最終年度になったこの年はT-岡田のデビューイヤーとなった。とにかくホームランを打ちまくり、終わってみれば本塁打王。金子千尋が本格的にオリックスのエースになったのはこの年だと思う、最多勝をあげたし、何より勝ちたい試合を任せられる投手を手に入れることができたのは大きかった。海外組の田口をこの年獲得できたのも後々を考えればよかったのかなと思う。順位は5位だが、そこまで気にならない年だった。

 

そして2011年、私の中ではパワプロを本格的にやり始めて、オリックス優勝を目標にひたすらマイライフとペナントに明け暮れた日々だったが、震災と加藤球の影響で各球団が貧打に喘ぐ中、坂口が最多安打、後藤が3割、T-岡田がやや調子を落とすも20本の本塁打を打ち打線は見えるものになった、投手陣は総じて加藤球の影響で防御率が好転、悪夢のような2003年のチーム防御率6点台に手が届きそうだった頃に比べれば、格段に良くなった。この年から比嘉、平野らが中継ぎ、抑えとして頑張ってくれているのは本当にありがたい。ただ他の中継ぎと(中山以外の中継ぎが思い出せない)、打線も李承燁(一発変換できることに驚き)、北川、田口に下山と数年前ならまだ戦えるが、流石にベテランの域に達しているのでどうしても安定しない。バルディリスを獲得していたのは本当に助かったと思うことが多かった。順位は最終戦を落として西武ライオンズに1毛差で敗れて4位とここ数年の中では悔しい経験をし、自分の中で「来年こそは」と言う気持ちが初めて生まれた年だった。オフの動きとしては中継ぎの佐藤、遊撃手の安達、さらに川端と良い選手を獲得できたし、また前年から調子を落とした木佐貫を残留させたことも後々かなり大きく影響が出たなと思った。

 

悪夢の2012年。加藤球が続いており、打撃陣がとにかく低調。韓国で三冠王に輝いたイ・デホ(こっちは変換ない・・・)がとにかくソロを打ちまくり、無駄な点を稼いでとにかく負ける、という試合ばかりを見せられていた気がする。確か12試合での合計失点が72点、とかそんな試合をしているのに得点は50点台、おまけに勝利数が2勝とかそんなのでつまり馬鹿みたいに点を取られて申し訳程度に反撃して負ける、という試合をただただ繰り返していたように思う。この年から始まったオリックス開幕戦負け越し記録も順調に続いており、できれば2022年には止めてほしいと願っている。とにかくこの年は木佐貫がいて良かったとしか言いようが出来ない年だった、まさか復活するとは思わなかったし、金子以外に先発がイニングを喰えない(西はノーヒットノーランを除けばそれほどのイニングを投げていない)し、まさか木佐貫がこれほど投げれるとは想像もしていなかった。負けても「木佐貫なら仕方ない」と思って切り替えられたのもよくあった。後は、忘れてはいけない後半戦の主役マエストリ。馬鹿みたいに安い金額で、投げては好投と最下位チーム希望の星で、翌年に来るディクソンと共に私の中ではここ10年間では10本の指に入るほどより投手という認識である。しかし、木佐貫の好投は次の年のトレードに繋がるが、他はとにかく何もいい所がなく、ひたすら負けて最下位だった。

 

2013年、森脇体制になって「再建」以外課題が見つからないようなところに糸井と木佐貫のトレード、赤田がおまけで出て行って、やくざ連中の中に更にやくざ顔の八木を取ったが、実質糸井対木佐貫のトレードになった。ただ当時はあまり好感は持てず、功労者の木佐貫に対して大変無礼だと思ったし、日ハムの人気者糸井をこんな雑魚球団に入れて何がしたいのか? と瀬戸山と宮内の真意がまったく分からずとにかくフロントに不満しかなかったのを覚えている。ともかく糸井、阪神から戻ってきた平野、これに出てきだした安達(大引の穴を埋めてくれて本当に助かった)、佐藤の成長を楽しみつつ、オープン戦全休からのぶっつけ開幕戦登板で好投した金子千尋(しかし試合には負けた)と後はディクソンが加入したことで、金子、西、ディクソンという2018年まで続く先発3本柱が完成したのは2014年に繋がる良い布石になったと思う。田中の陰でかすんでしまったが、この年は金子千尋の中でも2014年に次ぐ結果を叩き出し、名実共にエースの座を確保した。順位は5位だったが、終わってみればなかなかいい材料が手に入る年だったなと思う。

 

描いた夢とここにある今が始まった2014年。アニメ「メジャー」の主題歌「心絵」になぞらえることもできる2013年と2014年はガラクタの山からあの日の夢を探すべく、イ・デホソフトバンクへ、チームの中核後藤を楽天に、バルディリスを横浜に放出し(これらのトレードも私のフロント不信を煽った。金子を戦力外にしたことに比べれば微々たるものだが)、馬原・ペーニャ、ヘルマンと2013年オフは1ファンから見ても良く分からない補強をしていた記憶がある。ただ何が幸いしたのかこの年はやたらと打線が嵌った。復調気味だった坂口も川端と併せて起用し、ヘルマンと安達の機動力に平野の小技と糸井、ペーニャ長打力で点を稼ぐスタイルで、感覚は違うが久々に2008年が戻ってきたなという気分で打線に関しては文句のつけようがなかった、むしろウタンコート(ベタンコート)という枷を嵌めていたのによく勝てていたなというのがある。他に安達、平野の二遊間を見て今でも思っているが、二遊間に守備が良いのを置いていると本当に安定感が出る。センターライン、と大きく取れるかもしれないが、今の大城安達のコンビもやはり「守備がうまい」と言えるし、もっと言うなら「守るのがうまい」と思わせてくれる。この年は本当に攻守両面でこの二遊間は貢献度が高かった、安達は潰瘍性大腸炎さえなければ・・・。この年は長年課題だった中継ぎが改善されたのも躍進の理由だろう。馬原、比嘉、佐藤、岸田、ここにどこでも投げるマエストリに抑えの平野と盤石な体制で確か7回以降で勝っていた場合の勝率が7割を超えていた時もあったはずだ。先発も金子、西、ディクソンが奮起し且つ金子が昨年を上回る勢いの成績を叩き出したのは実に頼もしかった。ただ終盤チームが失速したことは、私は分かっていたような気がする。交流戦のホームでの対巨人戦、金子対菅野の投げ合いで9回までパーフェクトの金子を見殺しにし、10回表に馬原が亀井に先制のホームランをぶち込まれたときに、私の中でのペナントレースは終わっていたように思う。確かに10.2は観戦していたが、7月には私のペナントは終わっていたし、8月に平野が負けまくってそれに裏付けがされたような気分だった。後、ロッテ対オリックス戦の竹原でんぐり返しはテレビで見ていて爆笑した。荻野が早かった、と言いたいがああやって西の心はオリックスから離れていったのかな? とも思う。

最終順位2位だったが、翌年にさほど希望は感じていなかった。どう考えても寄せ集めの集団で、かつ2008年も翌年悲惨だったし、何よりフロントがまともに勝つチームを目指しているようには感じていなかった。

 

興奮と言うジャンクフードは冷めてしまうと、どろどろの得体の知れないものに変わってしまう。2015年はそんな風に思う一年だった。熱狂が冷めて、現実(フロント)を見た時に、「まあ、お前らはいつもそんなだもんな」という言葉しか出てこない。とにかく投打共に精彩を欠きずるずる負けてあっという間に最下位。最後に持ち直して5位になったが、2014年オフのフロントの行動を見ていれば、この順位が妥当だというのは直ぐにわかる。アメリカ帰りでぶくぶく太った中島と、同じくらいぶくぶく太ったブランコ、小谷野を取ったのは福良ヘッド(当時)が必要だったからとはいえ、金子の残留以外何一つするべきことをしていなかったのだからそれほど不思議でもなかった。「いつものか・・・」と私の中では多分最も記憶の薄い一年だったと思う。ただ、この年のドラフトで吉田、杉本、大城を取っている辺り、何が起こるのか分からないなと思いする。

 

フロントの今に始まったわけではない勝つでも負けるでもない采配は2016年、というより2015年のオフから始まり、坂口をヤクルトへ放出し馬原にも戦力外を出すなど長い目で物を見れない体質がすっかり定着していた。田口が2軍監督に就任し、「福良は田口までのつなぎかよ・・・」と思いながらシーズンを迎えたと思う。シーズン序盤はコーディエが爆笑必死の投球術で賑わせたが、それ以外はいつもの弱小球団そのもののチーム情勢で、打線も中軸が糸井以外死にかけており、かつ生え抜きがいないから他球団から見たら「お前はどこの球団なんだ?」と言われかねないほど外様だらけでファンも大阪ドームでのポスターを見るたびに変わる顔ぶれと、その変わった顔が他球団で活躍した選手のに変わる度に、「・・・これがオリックスレンタカーの新広告ですか」と溜息を吐いたものだ。しれっとこの年に2008年の近藤がヤクルトにトレードされヤクルトに大引、坂口、近藤が在籍しているという珍事になったが、まあ沈む泥船よりかは前年優勝球団で活躍してくれとしか言いようがなかったのを覚えている。投手も遂に金子に陰りが見え始め、安達が難病を患うともはやどうしようもなくチームはそのまま5位で終わった。しかし、この年のドラフトで山岡(確か高校時代の広島県県大会決勝で山岡の高校と対戦高校の投手がとにかくスコアボードに0を並べて再試合になったというのがあったと思うが、無援護はオリックスでは解消できませんよ・・・)と山本、更に黒木を指名。この2年間のドラフトは全く見ていなかったのは私の中でもなかなか悔いる点ではある。

 

2017年は糸井が阪神に流出、というか元々何でお前はうちに来たんだよ、というのがあったので「失った」というより「元に戻った」と言う方がしっくりくる。黒木と近藤を酷使したうえで使い潰し、更に佐藤がこの年限りで引退と中継ぎ運用のまずさを露呈する一年になった気がする。「こんなどうでもいい試合、海田に3イニング投げさせとけ」というような試合がいくつもあり、弱小球団のくせしてよせばいいのに中継ぎに負担を掛けさせていた印象がある、東明でも吉田一でも誰でも長く投げれる人間に回を跨がせたらもう少し他の投手も長持ちしたと思うが、まあそれは後の祭りだろう。この年金子が少し調子を落とし(それでも回は稼いでくれた)、ディクソン、西も不振とケガでいまいちだったので、松葉と山岡らに負担が集中してしまい、そこで更に中継ぎを投げさせざるを得なくなったのも中継ぎ運用の失敗につながったと思う。打線はT-岡田が奮起したこと以外は何とも。安達は病気でどうしようもないし、他の選手も吉田を含めてまだまだ育成の段階、小谷野と中島は判断に困る成績で結局突出したものを欠いていて、投手陣の穴を埋められるほどではなかったのでそのままずるずる負けが込み、4位とはいうものの、上とのゲーム差が馬鹿みたいに広がってどうしようもなかった。

 

で、2018年。守護神の平野がダイヤモンドバックスへ行ったのに合わせて他球団の投手を慌てて取る形で増井を獲得。ただ「いや、平野の代わりはそんなにいらんやろ。セーブ機会ないし」というのが本音、オリックスでセーブ数は稼げんでしょ・・・。シーズン始まってみれば金子は故障がちだが、西とディクソンが踏ん張ってくれた。この年は左の田島が出始めた頃で、今でも重宝しているが第一印象は「お前、松葉か?」というもので、今でも松葉と同じような曲線を辿ってトレードに出されるのではないかと思っている。しかし、フロントは相変わらずで、功労者である伊藤光を采配に不満だとかで横浜へ放出。結構だがまた大阪ドームのポスターが変わるのは勘弁してほしい、こんな若さで若年性認知症を疑いたくなるほど大阪ドームの選手ポスターの顔ぶれがあやふやだ。打線は吉田以外かなり辛いものがあり、その影響をずるずる引きずって4位という格好になったが私としてはなかなか上出来な1年だったと思う、山岡、山本、吉田という今の中核が頭角を現してきて、私の記憶に残り始めたのもこのくらいからだったと思う。投手も後述するフロントの「いつもの」でぺんぺん草も生えない更地から徐々に投手が生えて来たし、野手は宗を中心とする吉田より知名度は劣るが絶対に欠かせない選手の出場機会が増えてきたのがこの頃なので、今のオリックスがあるのはこの年があったから、ともいえるだろう。ただこの年のオフにフロントがやったことに関しては未だに怒りを感じている。

 

2018年オフ、金子千尋との2014年オフからの大型契約が切れるのと同時に金子を自由契約にしたのには、フロントの誠意が地に落ちているなと感じた、そりゃ西も裸足で阪神に逃げ出すというものですよ。ただこれが結果的に2019年からの山岡、山本ら新人の先発機会を増やすことになったのは良いが、それでもこの決断は心底許せるものではなかった。この年は私が海外にいたこともありあまり多くの情報を仕入れていなかったが、ドーピングした新外国人選手がドナドナされるということくらいであとは山本、山岡、吉田らの主力の成長をただただ眺めるだけの一年になった。後、伊藤がいなくなったので若月がスタメンマスクを被ることが増えた、しかし、いまいちこの選手の特徴が把握できていない、ボールに対するブロックが頓宮や伏見より優れているのかあるいは盗塁阻止率が高いのか。7月にモヤと松葉を交換し、おまけで捕手の松井雅人を獲得した。松井は2020年にジョーンズの守備固めで出て、9回のサヨナラだったか勝ち越しだったかの重要な場面で他に替えの選手がいなかったからそのまま打席に立つという滑稽極まりない醜態を晒す羽目になるが、まあそれは中島聡監督の責任としておこう。ここで大きかったのはモヤを獲得したことだ、なんといってもブライアントの再来となる中日からのトレードでの獲得。マレーロやなぜか出戻りするロメロ、とビミョーに活躍するオリックス外人の中で私は割と好きである、背番号が1だからなのか背が人一倍高いからなのかは別だが。後特筆すべきはディクソンのリリーフ転向。この年は開幕から増井が低調、というより2018年からその兆しはあったがそれが如実に表れてしまい守護神不在だったのをディクソンがきれいに埋めてくれた。まだまだ不慣れなところではあったが、あの威力のあるナックルカーブは唸らせてくれるものがある。

この年も来年に向かって目指すところがはっきりしたものがあり、山本と山岡、吉田がいて、まだ中継ぎが踏ん張っているここ数年が勝負だな、とぼんやりと思っていた記憶がある。

 

2020年はコロナで全部がごちゃごちゃして、オリックス、というよりその中の外国人への影響が大きかった。ジョーンズはなんか良く分からんが、良く分からん成績のまま推移していくし、ディクソンは良いが家族の動向が難しいということで何だかきな臭くなっていった。この年は私も日本に戻っていたので、大阪ドームで現地観戦したが、ようやくポスターの顔が見覚えのある顔になってきたのが泣けてくるほどには嬉しかった。山岡、山本、T岡田に吉田と「主軸」が生え抜きで構成されていることにほっとしたのを今でも覚えている2011年から2016年は毎年顔ぶれががらりと変わり一体全体どの私はどの球団を応援しているのか分からなかったが、それも何とか当分は安泰そうだと感じた。試合はアルバースが先発し、荒西が出て生きていたのを覚えているが、荒西はどこか投球が雑な印象を受けた。ただ試合に勝ったので良しとしたい。順位は下降の一途だったがNLB全体でかなり苦しいシーズンだったし、最下位、と言われても「いや、選手の調整不足と過密日程ではどうもなるまい・・・」と言う他なかった。シーズン途中で西なんとか監督から中島聡監督に代わり、「また森脇の再来を狙っているのか・・・? というか西村何しに来たんだよ」と突っ込みつつ、最下位なので若手をじゃんじゃん起用し、その中で紅林や宗を起用してくれたりと現在の主力と期待の若手に胸が躍るシーズンだった。

 

そんな長い長い私のオリックスファン人生が10月27日ようやく実を成した。

ディクソンが帰国したり平野が帰国したりと選手の出入りはあったが、ほとんど2020年と同じ戦力で戦えたのは本当に大きかった。杉本の実力が本物なのか偽物なのか、これは来年まで分からないが、とりあえずロッテキラー杉本がここにきて覚醒したのは本当に嬉しい限りである。また宗の三塁手としての守備は打率を少し下げてでもお釣りがくるものがあり、久々に名手と呼ばれる選手がオリックスから輩出されるのではないかと期待している。二遊間は私は安達と大城を押していきたい。大城は守備のうまさより打球予測が非常に美味い印象で、打者によって少し守備位置を変えることで打球への到達スピードを物理的に上げることに成功しているように見える。ただ二塁手は大城以外にも候補が多いし、太田や最近では安達も守っていて(紅林が遊撃手の為)なかなかハードルが高い所ではある。ただ、紅林は打撃に専念させるためにジョーンズかT-岡田の後釜として一塁かDHという手もあるからもう少し長い目で見たい。外野は左翼吉田、中堅福田、右翼杉本と固まって入るが、恐らく吉田があのスイングではそろそろ年齢的に腰をやるだろうから(元中日の和田さんに近い腰に負担のかかるスイングに見える)、吉田をDHに回して左翼に杉本を回すか左翼にもう一人誰かを入れるべきだろう。一塁、DH、左翼をT-岡田、モヤ、ジョーンズ、吉田の4人で争っているので、T-岡田とジョーンズを控えに、吉田をDHで杉本が左翼、紅林なり若い誰かを一塁に、と言うのが私の中での理想だろうか。捕手は若月、伏見、便利屋頓宮の3人態勢だろう、もう少し打力が欲しいが、今まででも十分上出来だと胸を張れる。投手は山本、山岡に新人王ほぼ確定の宮城、と新しい先発3本柱が出来つつある。山本は文句なしにして、故障しがちな山岡をどうにかしたい。いつも大事なところでいなくなるからもっとケアをしてほしいなと思う。後、田島と山崎ら左2人もかなり良い活躍をしている。100イニング食える左投手はそれだけで貴重だ、これらの先発を統括できるベテランを適当に強奪してきてもいい気がする、私は木佐貫がお気に入りだし、ああいった年齢の投手がチームに居るのは何かと良い影響があるように思える。中継ぎヒギンスや比嘉、I like Noumi Sanといった実力者に加えて、富山と山田(お前2009年からおったんか・・・)らが突如中継ぎで出始めたので、ここもがっちりしている。ただ比嘉以外の中継ぎは何年も投げていないのでもう少し長い目で見たいのと、オリックスは中継ぎ潰しを最近しているから潰されないようにもしてもらいたいなと思う。抑えは平野だが、圧倒するものがないのでまだまだ2014年の負けるために出てくる投手という印象しかない。

これからはホームでクライマックスファイナルステージを戦う未知の領域に突入するが、せめて1勝はしてほしい、2008年を最後にクライマックスシリーズでは勝ちすらしていないのでせめて1勝してほしいとは願っている。相手は恐らくロッテだろうと考えているが、ホームアドバンテージがほとんど期待できないので、とりあえず山本、山岡、宮城で完封するくらいしか勝つイメージが湧かない。踏ん張りが効く中継ぎではないし、プレッシャーに強い打線という訳でもないから、こういう時に角中や荻野、美馬に唐川を持っているロッテや、浅村、岸、則本や銀次ら経験のある人間のいる楽天が羨ましいなと思う。

 

とりあえず私の長い人生でようやくオリックス優勝を見ることが出来た。恐らく来年はまたフロントのご乱心でBクラスに転落するだろうが、とにもかくにもクライマックスシリーズを戦い抜いて日本シリーズで1996年以来の日本一を達成してほしい。