バンクーバー珍道中

バンクーバーでの備忘録

アップルパイとの闘いな土曜日

10/08

睡眠時間8時間

10時起床

~14時:買い物

~16時半:昼寝

~18時:夕食

~25時:ゲーム、宿題

25時就寝

 

秋ということでリンゴの季節。一日一個リンゴを食べている私にはこの季節気になるものがある、それがアップルパイ。ティムホートンズで売られている2ドルのアップルパイと言って侮るなかれ、まずは買って食べてみるのだ。日本に居た頃も季節限定と銘打った菓子パンのようなアップルパイでもこの季節だとよいものに巡り合えることもあるのだ。

なので今日はいつものように本を読むために行ったカフェにあったアップルパイを食した。これはなかなか良い、パン生地がさくっとしていて、リンゴのスライスも分厚くスライスされていてシロップもしつこくない。ナイフとフォークが必要なほどの大きさでこれは高得点、恐らくこの時期にしかないだろうからなくなる前にいくつか食べておこう。

そしてもう一つ今日はアップルパイを食べたが、ここは私の中では許せない点が一つあった。

ホワイトスポットが秋の新メニューとしてローストターキーを出していたのでそれを夕食にするべく向かったが、ここにも新作の一つしてアップルパイがあった。迷わず注文し、まずは前菜のローストターキーを平らげてさっさとアップルパイに向き合う。しかしこやつ、何かがおかしい。

アイスクリームが添えてあったのでそれだけを丸ごと食べ、いざアップルパイにフォークを伸ばすが、薄暗い店内でも分かる違和感が、湯気が出ているという違和感があった。「もしやおぬし、出来立てか?」、フォークをパイに突き刺し、切り分けていくとぐずぐずに崩れていくリンゴを発見した。

リンゴジャムのようになってしまった哀れなリンゴを目にし、「冷製スープを温めて出す奴があるか!? 冷めてて美味しい、それにリンゴの形がはっきりしていてこそアップルパイではないか!」とがっかりしてしまった。

冷めてないアップルパイはぬるくなったコーラ並みには美味しくない、それにリンゴの形がぐずぐずになってるのは食感ゼロでまるで離乳食だ、それにしたってこれなら赤ん坊でもお断りだぞ。

一日でアップルパイに成功例と失敗例を同時に食べることになったが、ふむ、いつものカフェで食べたアップルパイはおやつとしては適切だが、レストランにはやや不向き、一方ホワイトスポットで食べたアップルパイはおやつではなく「デザート」という感じでカフェで出すと「こ、この量はちょっと・・・」となる感じだ。

つまり、私はアップルパイをおやつというかスナックというか、「手軽で美味しい」に分類しているのかもしれない。確かにアップルパイを「パイ」と認識すれば、もしくは大人数で食べることを想定するとホワイトスポットのは良いのかもしれない。うーむ、こういう所も一人での食べ歩きに慣れてしまった弊害だろうか・・・?

とりあえず今回はローストターキーの付け合わせに出てきたボイルした人参が諸悪の根源であるという結論に留めるとして、人類は早くリンゴをオールシーズン安価で提供できる品種改良を行うべき、そうすれば秋に死に物狂いでリンゴを食べる必要もなく年中死に物狂いでリンゴを食べられるようになる。