バンクーバー珍道中

バンクーバーでの備忘録

リストに新しい名前が載った金曜日

私は「無能リスト」というリストを持っている。実際にあるわけではないが、私の堪忍袋を引き裂いた人間の名前が載っていて、このリストに載った人間には容赦のない罵倒を与えることにしている。そこに新しい名前が加わった。

父と弟、今まで仕事をした中での上司・同僚が4人の計6人。つまり7人目の名前が載ったという訳だ。

名前は「ILAC」、私の通っている学校で、団体さんでは初めてになる。

私のリストに名前が載る条件は2つ、「私に対して脅迫行為を行った」、「私に対して後出しじゃんけんを仕掛けてきた」。この条件をILACは見事に満たした。

事件の発端は昨日ILACからメールがあり、「あなたのVISAは2022年8月で切れるようですが、2022年10月までのVISAを学校側に提出する必要があります。1週間以内に提出しなければ、現在持っているあなたのVISAは無効になります」というメールが午後4時20分にやってきた。

確かに私のVISAは期限が足らないが、今年の8月に更新予定で、それは学校側にも事前に連絡済み、去年の12月にはその8月までの期間しかないVISAを学校側に確認書類として提出している。

4か月前に連絡し、2ヵ月前に確認し、結果1週間以内に新しいVISAの提出をするようにと打診してきた学校側に「どうなってんだこれは?」という戸惑いと「学校側は生徒のVISAチェックに2か月かかり、新規VISA発行には1週間の猶予しか与えないということは、生徒側の事など気にかけていないのでは?」という怒りを感じながらとりあえず昨日は早く眠りについた。

で、明けて金曜日、朝一番に総領事館へ向かい学校側からVISA無効にされそうで、大至急パスポートの更新をしたい旨を伝えた。

職員に学校側からのメールを見せてこちらの事情を訴えると、「うーん、今だと、どんなに早くても3月頭が一番早く渡せる時期ですね・・・」と渋い顔をされた。ただ「あー、とりあえず申請だけやっちゃいましょう、必要書類は後で揃えればいいですし。このメールを学校からの正式な書類として受け取れますか? それのコピーがあれば書類としては十分なので」と言われ、学校側に確認することを伝えて総領事館を後にした。

次に、ILACの日本人サポートの人にも連絡を入れ、VISAに対処するにはどうしたらいいかと、更新まで猶予が欲しい旨を伝え、日本人サポートの人からVISA関係に関するILACの窓口になっている人のメールアドレスを貰えたので、更にその人へメールを転送し、VISA更新までの猶予と、メールの内容を総領事館に提出する正式な文書で発行してもらえないかの連絡をした。

ここまでで、朝の10時半。明日からは休日で月曜日はファミリーデーで総領事館も学校もお休み、金曜日中に手を回せるところへは全て手を回すようにして、後は祈るように各方面からの返事を待った。

すると、仕事中の午後3時半、一番最初に私のところへVISA更新を求めるメールを送って来た人物から「VISA有効になりました! でもできるだけ早めに2022年10月までのVISAへの申請をおすすめしますよ!」というメールが届いた。

最初にこの一文を見た時には殺気が沸き起こり、続いて読んだ時には呆れかえりすらした。

その場でメールを打ち、「あなた方は1週間でVISAを無効にするというような脅迫めいたメールを送ってきたが、1週間で新しいVISAが入手できると考えていたのか?」、「こういった内容のメールが届くという事は、あなた方は私のVISAの有効期限を把握せずに私を学校に通わせていたのか?」、「VISAを更新したいならその旨の正式書類を私に送付いただき、他に提出が必要な書類があるなら大至急連絡するように」との内容で返信した。

すると「いえ、1週間の期限というのはあなたがこのメールに返事をする期限のことです。生徒の中にはVISAを所有していない生徒もいるので、その確認のためにメールしました。何か必要な書類があれば私ではなくマリナ(仮名)の方へご連絡下さい。 よい週末を!」と返って来た。

馬鹿としか言いようが出来ない、第一に、1週間以内に新しいVISAを提出しなければVISAを無効にすると言っておいて白々しいにもほどがある。第二に、あんたがそう言ったらILACのVISA管理体制は崩壊してるのと同じじゃないか。最後に、だったら何でお前に私のVISAをとやかく言われなきゃならない、さっさとマリナからメールさせればいいだろう。

呆れたもので、この「マリナ」という人、私が日本人サポートの人からVISAについての窓口だと紹介されていた人で、既に総領事館に提出するための正式書類を送付してもらえるかどうか朝10時半の時点でメールを送っていた人だった。

 

と、言う訳で無事に「ILAC」は私の無能リスト入りをする事に成功した。ただこれがILAC全体の気質なのかそれともただ単に私にメールを送って来た「スチューデントサポーター」が驚くべき無能なのか、今のところ判断に苦しむ。

おまけといっては何だが、こいつらは私から快適な眠りを一晩奪ってもいる。これは犯罪にも等しい行為で、断じて許せるものではない。

まったくとんだ学校に入ってしまったと頭を抱えている。というか、この調子だったらVISA更新は今できるのか、それとも8月まで待ってもいいのかどっちなんだ。

それが分かるのは火曜日以降とは、これじゃ話にならないな。