バンクーバー珍道中

バンクーバーでのワーホリ備忘録

「成功」の定義付け(それに伴う雑感)

仮令その結果は失敗に終っても、その遣ることが善いことを行い、それが同情に値いし、敬服に値いする観念を起こさせれば、それは成功である。そういう意味の成功を私は成功といいたい。

夏目漱石 模倣と独立

 

賞賛に値する失敗があり、唾棄すべき成功がある。

挑戦全てに手放しの賞賛は与えられないが、その経緯が理解に足るものであるならばその挑戦の成功、失敗は些末な問題だ。翻って、安全な場所から自分の身を危険にさらさず、相手の足を引っ張った上に気づくが如き成功は、たとえ成功であれ、終わり良ければ総て良しであれ、須らく唾棄するべきものであると私は思う。

いつだって最初はミスを犯すものだ。これが免罪符のように扱われるのは我慢ならないが、それを許容できないのは軽蔑に値する。

成功だけを望み、それだけを求めるなら、何一つ己の手でするべきではないだろう。問題はそうやって手に入れた成功はきっと本人をまったく満足させうるものでないという事だけだが。

 

 

模倣と独立

模倣と独立