バンクーバー珍道中

バンクーバーでのワーホリ備忘録

個人の意思主張

近頃自我とか自覚とか唱えていくら自分の勝手な真似をしても構わないという符徴に使うようですが、その中にははなはだ怪しいのがたくさんあります。あれらは自分の自我があくまで尊重するような事を云いながら、他人の自我に至っては毫も認めていないのです。いやしくも公平の眼を具し正義の観念を持つ以上は、自分の幸福のために自分の個性を発展して行くと同時に、その自由を他にも与えなければすまん事だと私は信じて疑わないのです。

夏目漱石 私の個人主義

 

まあ明治あたりでこういったことが言われてて、今でも同じことが言われてるなら、まあ人間さほど変わっておらんと思ってみたりもする。

どうにも他人が自分とは別人である、という事に気づかない人間は多いのであるが、おそらくそれは世界が狭い中で生きてきたからであろう。自分の見えている世界が世界のすべてだと思うのは驕りか自分に酔っているかのどっちかだろうが、いずれにせよ迷惑千万と言わざるを得ない。

まあそういって個々人を主張した先には文化的アパルトヘイトが満員御礼でお出迎えするので、難しいところではありますが。

 

 

私の個人主義

私の個人主義